中原ひとみさんの現在を語る上で欠かせないのが、日本映画の黄金期を牽引した若い頃の華々しいキャリアです。
1953年に東映ニューフェイスの第1期生として芸能界入りを果たした中原さんは、抜群の透明感と親しみやすい美貌で瞬く間にトップスターの座へと駆け上がりました。下町の娘役や純情可憐なヒロインを数多く演じ、東映現代劇の看板女優として絶大な人気を獲得します。
1960年に俳優の江原真二郎さんと結婚した後は、夫婦で出演したライオンの歯磨き粉や洗剤のCMが長年にわたって放送され、「日本で最も有名な理想のファミリー」として不動の地位を築きました。女優としての輝きと家庭人としての誠実さを両立させたその歩みは、現在の気品ある生き方へとまっすぐに繋がっています。