外見がどれほど似通っていても、大量生産されるコピー品には製造コストの壁が存在します。手元に届いた商品、あるいは出品画像から真贋を判定する際、まず目を凝らすべきはケースティファイカメラリングのロゴと認証ギミックの精密さです。
CASETiFYの象徴であるカメラ周囲の黒いリングには、ブランドロゴが刻印されています。本物のリングに配された文字は、フォントのエッジが寸分の狂いもなくシャープに立ち上がり、マットで均一な質感を保っています。一方、偽物は塗料の盛り上がりが不揃いで、文字の角が丸みを帯びていたり、文字同士の間隔(カーニング)が詰まりすぎていたりします。特に顕著なのが「C」のカーブ形状と「T」の横棒のバランスで、偽物はフォント自体が細身で頼りなく見えたり、印刷が白浮きして爪で強く引っ掻くと剥がれ落ちる粗悪なインクが使われていたりします。
そして近年、最も消費者を油断させているのがケースティファイQRコード認証を巡る仕掛けです。正規品に付属するQRコードタグをスマートフォンで読み取ると、公式サイト内の真正性確認ページ(CASETiFY Authenticity)へ遷移し、製品が本物であることが証明されます。しかし、悪質な偽造品はここすらもハックしています。
偽物のタグを読み取ると、一見公式そっくりに作られた「偽の認証完了画面」を表示する別ドメインのフィッシングサーバーへ飛ばされる事例が確認されています。ブラウザのアドレスバーを確認し、正規の「casetify.com」ドメイン以外のURLへ転送されていないかを確認することは必須の手順です。また、過去に流通した本物の製品から複製したケースティファイシリアルナンバーを大量印刷して使い回しているケースもあり、「認証画面は出るが、同一のシリアル番号がネット上のレビュー画像と一致する」というお粗末な手口も暴かれています。