食後に眠くなる理由は血糖値スパイク?猛烈な睡魔の正体と改善法

食後に眠くなる理由は血糖値スパイク?猛烈な睡魔の正体と改善法

食後に眠くなる理由は血糖値スパイク?猛烈な睡魔の正体と改善法について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

では、体内では具体的にどのような化学反応が起きているのでしょうか。鍵を握るのは、主食として日常的に口にする白米、うどん、ラーメン、丼ものといった糖質過多な食事と、膵臓から分泌されるホルモン「インスリン」の関係です。

胃腸から吸収されたブドウ糖が一気に血中へ流れ込むと、血中糖度を下げようとして膵臓のランゲルハンス島β細胞からインスリン過剰分泌が引き起こされます。特に日本人をはじめとするアジア人は、インスリンの分泌タイミングが欧米人に比べて遅れやすく、遅れて出たインスリンが一度に大量放出される傾向を持ちます。この遅延かつ過剰な分泌が、炭水化物と睡魔のメカニズムの核心です。

過剰に出たインスリンは血中のブドウ糖を細胞内へ急速に押し込みます。その結果、食後1〜2時間前後で血糖値が急降下する反応性低血糖が発生します。脳は全身のエネルギー消費の約20%を消費する大食漢でありながら、ブドウ糖を蓄積しておくことができません。血中から脳へのブドウ糖供給がストップした瞬間、中枢神経系はエネルギー危機に陥り、意識を強制的にシャットダウンしようとします。これこそが、日常を脅かす食後の猛烈な眠気の正体です。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。