現代のサロン集客において常識とされるホットペッパービューティーへの高額な掲載広告。IWASAKIはそのプラットフォームに頼ることを選ばなかった。莫大な広告宣伝費を削り、その浮いたコストをすべて施術価格の引き下げとスタッフの待遇改善へ還元している。
では、利用者はどのように店舗のリアルな状況を把握しているのか。鍵を握るのはGoogle マップと口コミの力だ。各店舗のGoogleビジネスプロフィールには、リアルタイムの混雑具合やスタイリストの対応に関する率直なレビューが日々蓄積されている。「何曜日の何時は空いている」「この店舗のカラー施術は手際が良い」といった生きた情報が地域コミュニティ内で共有され、自走型の集客基盤が完成しているのだ。
ネット予約枠を開放しない代わりに、店頭の自動受付システムで番号札を発券すれば、記載されたQRコードから現在の待ち人数をスマートフォンで確認できる店舗も増えている。過剰なIT投資を避けつつ、利用者がストレスなく待てる環境を構築する現実的なデジタル活用が光る。