結論から整理すると、公的な機関や大手スポーツ団体が主催する「おっぱい大会」という名称の公式競技は日本国内に存在しません。しかし、SNSで定期的にこのフレーズがトレンド入りを果たす背景には、明確な3つの情報源が混在して拡散された実態があります。
第1の情報源は、美容業界や下着メーカー、ネットテレビ局などが過去に開催した公式な美乳コンテストです。特に2016年にインターネットテレビ局・AbemaTV(現ABEMA)の特別企画として生中継された「BIOFEAT presents 美乳総選挙」は、モデルやグラビアアイドルたちが自身の美バストを競い合い、視聴者数で当時の記録を塗り替える社会現象となりました。この番組を視聴したユーザーがSNS上で「実質的なおっぱい大会だ」と呼び始めたことが、ネットミームとしての定着を決定づけた要因です。
第2は、昭和から平成にかけて一世を風靡したテレビ番組企画の記憶です。かつて『ギルガメッシュないと』や深夜のバラエティ特番で繰り広げられた水着女性たちによるアトラクション対決や、バストサイズ測定企画の断片的な映像がショート動画として再発掘され、若い世代の間で「かつて地上波で本物の大会が行われていた」と誤認されながら拡散しています。
第3は、有名写真週刊誌が毎年恒例で展開する週刊誌企画です。『週刊ポスト』や『FRIDAY』『FLASH』などが定期的に組む「読者が選ぶ芸能人ランキング」や「グラビア界の美乳番付」といった紙面特集が、ネット掲示板やSNS上で要約される過程で「今年のおっぱい大会結果」と短縮して引用されるケースが後を絶ちません。つまり、ネットで騒がれる大会の正体は、実在するエンタメ企画や美容アワードの総称として流通しているネットスラングなのです。