Q1:飼い犬に軽く噛まれて血がにじむ程度ですが、消毒して絆創膏を貼れば病院に行かなくてもいいですか?
A1:絶対に病院(形成外科または外科)を受診してください。犬の牙による刺傷は外見上の傷口が微小でも、皮下組織の深部に細菌が押し込まれています。密閉性の高い絆創膏を貼ると、嫌気性菌が増殖して数時間から翌日以降に蜂窩織炎や化膿性腱鞘炎を起こす危険があります。まずは流水で15分間洗った上で受診し、抗生剤の処方を受けてください。
Q2:散歩中に他人の飼い犬に噛まれてしまいました。まず現場で何を確認・対応すべきですか?
A2:まずは患部の流水洗浄と止血ですが、現場で必ず相手の飼い主の氏名・住所・連絡先を確認し、その場で警察(110番)へ通報して事故事実を記録してもらってください。あわせて、市区町村発行の狂犬病予防注射済票の有無と動物病院での受診歴を確認します。治療費や休業損害は民法718条に基づき飼い主へ請求できるため、受診時の領収書や診断書はすべて保管してください。
Q3:室内飼育で完全室内犬です。外に出ていなくても狂犬病や感染症の心配はありますか?
A3:狂犬病については日本国内での自然感染例は半世紀以上途絶えていますが、法律上は室内犬であっても年1回の狂犬病予防注射が義務付けられています。さらに重要なのは、カプノサイトファーガやパスツレラ菌は「完全室内飼いの健康な犬」の口腔内にも常在菌として100%近く存在しているという事実です。外に出ていないから安全ということは医学上一切あり得ません。