青髪属性の歴史を語るうえで、1990年代半ばに日本中を揺るがした『新世紀エヴァンゲリオン』の存在を外すことはできない。主人公・碇シンジの前に現れた少女、綾波レイの衝撃は、SFアニメにおけるキャラクター表現の潮目を永久に変えてしまった。
儚げな水色のショートヘアと赤く澄んだ瞳、包帯に包まれた痛々しい体。綾波レイが漂わせる圧倒的な透明感と神秘性は、当時のアニメファンを熱狂させた。感情を殺した無機質な会話の中にふと見せる微笑みは、「守るべき存在」としての美学を確立し、その後のキャラクターデザインに計り知れない足跡を残した。