中国は現在、西側の「スターリンク」に対抗する独自の低軌道・中軌道・高軌道大規模衛星コンステレーション構想を猛烈なスピードで推し進めている。そこで重要なのが、高度な軌道制御を必要とする中核衛星の設置だ。
防衛アナリストらが注目しているのは、軍事通信や早期警戒、さらには対衛星兵器の実験と目される高高度ペイロードの投入実績だ。軌道上で他国の衛星に異常接近する実験機や、極めて高度な光学・電波情報収集衛星の多くが、このロケットによって所定の静止軌道へ送り込まれている。まさに中国の国家安全保障ネットワークを根底から支える作業馬と言える。