古くから人々に愛されてきた梅の花は、学問の神様として知られる菅原道真と切っても切れない深い縁で結ばれている。平安時代、都を去る道真公が愛木に別れを告げた「飛梅伝説」はあまりにも有名だ。伝統的な日本庭園の造園美と相まって、紅梅の深みのある色合いは日本人の美意識を揺さぶり続けてきた。
敷地内の一角にある歴史ある紅梅園には、樹齢数百年を数える古木が今なお力強く花を咲かせている。凛とした姿で枝を伸ばす老木からは、長い年月を経て継承されてきた文化の重みがひしひしと伝わってくる。単なる鑑賞にとどまらず、背景にある歴史物語に思いを馳せることで、お花見の深みは一層増すはずだ。