現在の函館において、爆発的な集客力を見せているのがアニメーション映画の波及効果だ。原作者の青山剛昌氏が描いた世界観を見事に映像化した劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』のロケ地巡りは、単なる一過性のブームを超え、新たな観光の軸として定着した。五稜郭公園をはじめ、旧函館区公会堂や函館山ロープウェイなど、劇中に登場した象徴的なロケーションには、作品の世界観を肌で感じようとするファンが連日押し寄せている。
この現象は、従来の景勝地巡りとは異なる次元の聖地巡礼観光の熱気を作り出した。劇中で描かれた緻密なアングルを自らのカメラで再現しようと試みる若年層の姿は、街全体に活気を与えている。歴史的建造物とサブカルチャーコンテンツが融合することで、函館の観光地としての多様な表情が浮かび上がる。