イ・ミンジョンの母方の祖父にあたる故パク・ノス(朴魯寿)画伯は、韓国現代東洋画の基礎を築いた伝説的な画家です。1950年代から独自の水墨淡彩画を開拓し、国の文化勲章を受章するなど、韓国美術史において極めて重要な足跡を残しました。
ソウル特別市鍾路区玉仁洞(オギンドン)にあるパク・ノス画伯の旧邸宅は、現在「鍾路区立パク・ノス美術館」として一般に公開されています。この建物は1930年代に建てられた伝統的な韓屋(ハノク)と洋風建築が折衷された貴重な文化遺産であり、ソウル市文化財資料第1号にも指定されました。画伯が晩年に自身の邸宅と所蔵作品約1,000点を自治体へ無償寄贈したことで美術館へと生まれ変わった歴史を持ちます。
イ・ミンジョン自身も幼少期、この広大な日本庭園と伝統美が融合した邸宅で過ごした記憶をテレビ番組等で語っています。韓国において「実家や祖父の家がそのまま公立美術館になる」という事例は極めて稀有であり、この事実だけでも一族が社会的にどれほど高いステータスを誇っていたかが如実に窺えます。