世界遺産が一番多い国は?イタリアと中国の首位争いと最新順位

世界遺産が一番多い国は?イタリアと中国の首位争いと最新順位

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世界遺産の種別には、人類の歴史的遺物である「文化遺産」、雄大な自然美や生態系を保護する「自然遺産」、そしてその双方の価値を兼ね備えた「複合遺産」の3種類が存在します。各国の強みを正しく理解するために、世界遺産登録数トップ10および日本の内訳データを整理しました。

順位・国名登録総数(内訳:文化/自然/複合)保有遺産の大きな特徴編集部の専門的分析1位:イタリア60件(文化54/自然6/複合0)古代ローマやルネサンス期の名建築群が集中国土面積に対する密度が世界屈指。国内全土が野外博物館状態。2位:中国59件(文化40/自然14/複合5)自然遺産数が世界一、複合遺産も世界最多水準圧倒的な国土と数千年の王朝史を背景に、自然・文化ともに登録ペースが最速。3位:ドイツ54件(文化51/自然3/複合0)大聖堂、中世城郭、近代バウハウス建築など産業遺産やモダニズム建築の価値づけが巧みで、手堅く数を伸ばす。4位:フランス53件(文化44/自然7/複合2)モン・サン=ミシェル、ヴェルサイユ宮殿、海外領土本国だけでなく海洋・火山などの海外県遺産を巧みに組み込む。5位:スペイン50件(文化44/自然4/複合2)ガウディ建築、イスラム・キリスト融合の歴史都市多文化共生の痕跡が豊富。観光収入と保全のバランスが伝統的課題。6位:インド43件(文化35/自然7/複合1)タージ・マハル、ヒンドゥー・仏教の石窟寺院近年推薦枠をフル活用し急伸。南アジアの文化大国として発信を強化。7位:メキシコ35件(文化27/自然6/複合2)マヤ・アステカ遺跡、植民地時代のコロニアル都市米州最多の登録数を誇り、先コロンブス期の貴重な文明遺産を多数保持。8位:イギリス35件(文化29/自然5/複合1)ストーンヘンジ、産業革命発祥地の技術遺産過去に開発問題でリヴァプールが登録抹消されるなど、保全の厳格さを体現。9位:ロシア31件(文化20/自然11/複合0)クレムリン、バイカル湖、カムチャツカ火山群シベリアや極東の広大な手つかずの自然が登録数の柱。10位:イラン28件(文化26/自然2/複合0)ペルセポリス、古代ペルシャ式カナート(地下水路)古代文明の結節点として極めて高い学術価値を持つ文化遺産を多数保有。11位:日本26件(文化21/自然5/複合0)法隆寺、富士山、屋久島、佐渡島の金山自然災害対策と伝統的木造建築の修復技術が国際的にも高く評価されている。

データから明らかなように、上位5カ国のうち4カ国を西欧諸国が占めています。しかし、中国の驚異的な伸びによって構図は変わりつつあります。特に自然保護の観点では、中国が14件の登録を誇り、世界自然遺産一番多い国として確固たる地位を築いています。また、自然と文化の双方が認められた世界遺産複合遺産最多国の枠組みにおいても、中国は泰山や黄山など5件を有し、世界トップクラスの比率を維持しています。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。