本作の深みを一層増しているのが、アクション映画界の巨星シルヴェスター・スタローンと、伝説のヘビー級王者マイク・タイソンによる極秘対談だ。映画『ロッキー』シリーズでフィクションのチャンピオンを演じ続けてきたスタローンと、現実のリングで暴風のごとく世界を震撼させたタイソン。ふたりの言葉は、生き残るための闘争本能について鋭く交錯する。
「本物の王者は、倒された回数ではなく立ち上がった回数で決まる」とスタローンが語れば、タイソンは静かに自らの波乱万丈な半生を重ね合わせる。ふたりのアイコンが見つめるまなざしは、過剰に演出された現代のエンタメに対する痛烈なアンチテーゼでもあった。