順風満帆に見えた芸能活動の裏側で、彼女は人生の大きな転機と対峙することになる。それが、実の母親の認知症発症と、長年にわたる壮絶な在宅介護の日々だった。女優としての仕事と介護の両立は、精神的にも肉体的にも限界を試される過酷な試練だった。
その実体験をありのままに綴った著書『お母さん, 壊れちゃったの?』は、世間に大きな反響を呼んだ。肉親の変化に対する戸惑い、介護疲れによる孤独、そして葛藤の果てに見出した家族の愛。当時はまだ語られることが少なかった認知症介護の現実を勇気をもって公表した姿勢は、同じ悩みを抱える多くの人々の救いとなった。