スパイスカレーバーの真骨頂は、緻密に計算された「スパイスカレーとお酒のペアリング」にあります。定番のレモンサワーやハイボールだけでなく、スパイスの芳香成分(テルペンやオイゲノールなど)と同調・補完し合う上質なお酒がセレクトされています。
代表的なペアリングの組み合わせとして、以下の3つの潮流が確立されています。
1. クラフトビール×濃厚スパイスカレー
ホップの鮮烈な苦味と柑橘香が際立つIPA(インディア・ペールエール)は、クミンやコリアンダーを効かせたチキンカレーと抜群の相性を誇ります。炭酸の刺激がスパイスの辛味を心地よく洗い流し、次の一口を呼び込みます。
2. ナチュラルワイン(自然派ワイン)×出汁系・ハーブ系カレー
酸化防止剤を極力使わずブドウ本来の旨味を引き出したナチュラルワインは、和出汁をベースにしたスパイスカレーや、カルダモン・カスリメティが香るキーマカレーと絶妙に調和します。特にオレンジワインの持つ心地よい渋みと複雑味は、スパイスの余韻を何倍にも引き立てます。
3. クラフトジン×ボタニカルスパイス
ジュニパーベリーをはじめとするハーブやスパイスを原料とするクラフトジンは、スパイス料理と「香りの同調」を起こします。山椒や生姜、柑橘ピールを使った和製クラフトジンのソーダ割りは、清涼感あふれるマリアージュを生み出します。