ボールペンやゲルインクペンを用いて日常の筆記具で書く際、毛筆のような線の太細が出しにくいため、余計に形の粗配が目立ちます。日常筆記で劇的な効果を発揮するペン字ボールペン習字のコツを3点に絞って解説します。
裏ワザ1:4画目(2本目の横線)を意図的に最も短く絞り込む
「羊」の横線3本をすべて同じ長さで引いてしまうと、文字全体に抑揚がなくなります。プロの書家が実践する技法は、「4画目をあえて最も短く引く」ことです。上から「中・短・中」というリズムを作ることで、文字の中央部に引き締まった「くびれ」が生まれ、洗練された印象を与えます。
裏ワザ2:6画目の縦棒は「5画目の横線」で完全に止める
初学者が最も犯しやすいミスが、6画目の縦棒を長く引きすぎて下部の「大」の領域まで突き刺してしまうことです。この縦棒は、必ず5画目の横線と接したところで止めます。縦棒が下に突き抜けると、「大」の横線との間に不要な交差が生まれ、下半身の広がりを著しく阻害します。
裏ワザ3:左右の払いの角度と美バランスは「右払いのタメ」で作る
左右の払いは、左右対称のハの字にするのではなく、非対称の動的バランスを意識します。左払いは中心から左斜め45度に向かってスッと軽やかに抜きます。対して右払いは、角度をやや寝かせて(約35〜40度)右下へ進め、紙面から離れる手前で「一度ペン先をしっかりと止めて力を溜める」ことが肝要です。そこから右水平方向へ静かにフェードアウトさせることで、重心がどっしりと落ち着きます。