ボートレースのCMは、時代ごとにターゲット層やブランドイメージを大きく転換させてきました。その歴史を振り返ると、日本のエンタメシーンを象徴するタレントやアーティストが名を連ねていることがよく分かります。
2010年代初頭、若者層への認知拡大に大きく貢献したのが南明奈を起用した「アッキーニャ」シリーズです。カラフルなウエアに身を包んだポップな演出は、それまでの公営競技が持っていた無骨なイメージを一変させました。その後、2014年からは渡辺直美をメインに据えた「ダイナマイトボートレース」シリーズへと進化。圧倒的なダンスパフォーマンスとインパクト抜群のビジュアルで幅広い世代の目を釘付けにしました。
2019年から2020年にかけては、田中圭、武田玲奈、飯尾和樹らが出演した「ハートに炎を。BOAT is HEART」シリーズが展開され、ドラマ性を重視した現在のスタイルの原型が完成します。プロレーサーの養成機関である「ボートレーサー養成所(旧やまと学校)」の過酷な訓練や、水面で繰り広げられるコンマ数秒の攻防がリアルに描かれるようになりました。
歴代のCMソングも常に音楽チャートを賑わせるトップランナーが担当しています。SHISHAMO、スキマスイッチ、Superfly、東京スカパラダイスオーケストラ、さらにはLiSAやマカロニえんぴつといった豪華アーティストが、勝負に挑む選手たちの葛藤や高揚感をテーマにした書き下ろし楽曲を提供。映像のダイナミズムを何倍にも増幅させる相乗効果を生み出してきました。