松坂屋名古屋店本館の心臓部とも呼べるのが、地下1階および地下2階に広がる食品フロア「ごちそうパラダイス」です。名駅のJR名古屋タカシマヤがトレンドスイーツと行列店で圧倒的な若者人気を誇るのに対し、松坂屋のデパ地下は「名古屋屈指の老舗銘菓の集積度」と「地元財界人・アッパー層が信頼を寄せる総菜クオリティ」で独自のポジションを死守しています。
現場を歩くと漂う芳醇な出汁の香りと色鮮やかな洋菓子のショーケース。地元を代表する「坂角総本舖」のゆかりや「両口屋是清」の伝統生菓子はもちろんのこと、近年増設された全国区の限定パティスリーやショコラトリーのブースには連日長蛇の列が形成されています。SNSの口コミや知恵袋の投稿を分析すると、「手土産で絶対に外したくないなら松坂屋本館のB1Fを選ぶ」「親世代やビジネスの贈答用菓子はタカシマヤより松坂屋の方が包装の格調の高さを含めて喜ばれる」といった意見が目立ちます。
地元客からの評判を裏付ける理由の一つが、鮮魚・精肉売り場の圧倒的な品質です。特に「スギモト」をはじめとする精肉コーナーでは、記念日やハレの日の食卓を彩る最高級の尾張牛や松阪牛が並び、夕方のタイムセールに頼らない質の高さで固定客を掴んで離しません。単なる流行の発信地ではなく、地元名古屋の「食の台所」としての矜持が保たれているのです。