インターネットの普及とSNSの一般化は、芸能人と宗教の関係性をめぐる言説を大きく変えた。2000年代初頭の掲示板文化では、特定の学会員タレントに対する根拠のない噂や批判的な書き込みが氾濫していた。共演NG説やキャスティングへの圧力といった都市伝説が真実味を帯びて語られた時代もあった。
しかし、2026年の現在、メディア環境のダイナミズムは多様性の尊重(DEI)を重視する方向へと急速に舵を切っている。欧米のセレブリティが自身の宗教観や思想、メンタルヘルスの問題をオープンに語るのと同様に、日本のタレントが個人の信仰を持つこと自体を理由に排除される時代は終わりを告げつつある。視聴者の関心も「どの宗教を信じているか」ではなく、「タレントとしてどのようなパフォーマンスや価値を提供しているか」という実質的な部分へと向かっているのだ。