朝6時台、館内のレストランにはすでに香ばしい出汁の香りが立ち込める。同館の代名詞とも言える朝食ビュッフェは、もはや地域の食文化発信地といっても過言ではない。目玉はなんといっても、本場の讃岐うどんだ。いりこ出汁の澄んだ旨みと、コシのある麺が朝の胃袋に染み渡る。
驚くべきは、小鉢一つひとつの手作り感だ。既製品を並べるだけの一般的なビュッフェとは一線を画し、香川県産の季節野菜や地魚を使った郷土料理が所狭しと並ぶ。オリーブ牛を使った特製カレーや、目の前で焼き上げられる卵料理など、選ぶ楽しさに目移りしてしまう。宿泊客の多くが「この朝食を食べるためにまた泊まりたい」と語るのも大げさではない。