キャラクター表現におけるパーカーの持つ記号性は、ヒット作の歴史と深く結びついている。2010年代初頭、サブカルチャーシーンに巨大な旋風を巻き起こした『カゲロウプロジェクト』では、特徴的なフード姿のキャラクターたちが強いアイコンとなり、一世代のビジュアル原体験を形成した。
時計の針をさらに巻き戻せば、渋谷のストリートをシャープなアートワークで切り取った『すばらしきこのせかい』のグラフィティ的アプローチに行き着く。角張った線描と強烈なコントラスト。現代のキャラクターデザインは、こうした先人たちのグラフィック表現のDNAを脈々と受け継ぎながら、より繊細でリアルな質感表現へと変貌を遂げたのだ。