組織の頂点に君臨する司忍(本名・篠田建市)六代目組長と、その右腕として実質的な軍配を振るう高山清司若頭。二人の絆は半世紀近くにわたり、弘道会ひいては山口組の強権的な統治体制の礎となってきた。高山若頭の発言力は、組内のあらゆる人事に決定的な影響を与え続けている。
病床や服役中であっても揺らぐことのなかったその権威構造は、今なお健在だ。高山若頭の意向一つで傘下組織のトップが挿げ替えられ、組の財政方針が一変する。この絶対的な支配構造こそが、激甚な分裂抗争を力でねじ伏せ、組織の一体性を維持し続ける原動力にほかならない。