グランド上では冷徹な司令塔として相手打線を封じ込めた阿部だが、一歩グラウンドを離れれば非常にチャーミングな素顔を持っていた。若い頃の彼は、凛々しい顔立ちと力強い体格で多くのファンを魅了。ヒーローインタビューで見せる少年のような笑顔は、多くの読売ファンを惹きつけた。
チーム内でも、若手投手を守る頼れる兄貴分として絶大な信頼を集めていた。マウンド上でピンチに陥った投手の元へ駆け寄り、ポンと肩を叩いて緊張をほぐす。グラウンド外では後輩たちを食事に連れ出し、熱く野球論を語り合う。若い頃から備わっていたその圧倒的なカリスマ性が、後の指導者への布石となっていたことは間違いない。