アニメーション制作を手掛けたパッショーネの技術力と情熱は、カットの端々に滲み出ている。キャラクターが動くたびに揺れる髪や衣服のシワ、絶妙なカメラワークによる陰影の描写。これらはアニメスタッフが注ぎ込んだ並々ならぬ執念の結晶と言えるだろう。
特にファン必見の隠れた名場面として挙げられるのが、ひなこが「案山子(かかし)」として固まってしまう独特の癖を捉えたシーンだ。硬直する身体とは対照的に、周囲のシチュエーションによって生み出される妖艶なアングルと作画の緩急。このギャップこそが、視聴者の視線を釘付けにして離さない強烈なフックとなっている。