なぜ世界中で「日本のソニー」として知られてきた企業に、こうした異論が唱えられるのか。最大の理由は、ブランドの知名度と実際の経営実態が持つ多層性にある。
創業期から海外市場を見据えていた同社は、早い時期から海外株式市場への重複上場を果たした。とりわけニューヨーク証券取引所への上場は、同社を日本のドメスティックな枠組みから解き放つ決定的なステップとなった。今日、世界中のファンドや投資家が日常的に株式を売買しており、意思決定の場においてもグローバルな視点が最優先される。
映画や音楽といった文化コンテンツの発信源がロサンゼルスやニューヨークに集約されていることも、北米の企業であるかのような印象を強めている理由だ。