検索エンジンで「防火管理者講習」と入力すると、サジェストに「落ちる」「テスト 追試」といった不穏なキーワードが並びます。これから受講する方にとって最大の懸念事項ですが、結論から言えば、講習を真面目に最初から最後まで聴講していれば、テスト(効果測定)で落ちる可能性は極めて低いというのが現場の実態です。
防火管理者講習の修了考査として実施される効果測定は、国家資格試験のように「上位〇%を合格させる」という相対評価の選抜試験ではありません。講習内容の理解度を確認し、防火管理者としての最低限の知識を定着させるための「絶対評価」です。問題数は10問〜20問程度で、マークシートや正誤式(○×方式)、三者択一方式が主流となっており、テキストの持ち込みが許可されている地域・機関も多く存在します。
それにもかかわらず、なぜ「落ちる」という情報が出回るのでしょうか。消防関係者や受講経験者の証言を総合すると、不合格になるケースには明確な共通パターンが存在します。
第一の理由は「受講態度の不良による即時退場」です。防火管理者の講習は、消防法に基づく法定講習であるため、時間管理が厳格に定められています。講習中の居眠り、スマートフォンの一時的な操作、度重なる離席、数分の遅刻であっても、監視員から容赦なく受講無効を言い渡され、修了証が交付されない事例が毎年後を絶ちません。
第二の理由は「効果測定での極端な油断」です。効果測定の合格基準はおおむね6割〜7割以上の正答とされていますが、講習中まったく話を聞かずにテキストを開く場所すら把握していない場合、制限時間内に答えを見つけられず基準点に届かないケースがあります。ただし、万が一基準点に満たなかった場合でも、当日の講義終了後にその場で補講や追試(再テスト)を実施して救済する体制が整っている会場がほとんどです。つまり、ルールを守って着席し、講師の指示通りにテキストへ目を通していれば、資格取得の難易度自体は決して高くありません。