高知で古くから名前が知られている「アメリカ堂」を検索すると、サジェストに「閉店 理由」「復活 噂」「洋菓子」「ケーキ」といった単語が並び、営業実態に不安を覚える方が少なくありません。しかし結論から申し上げますと、アメリカ堂は高知市十津にて現在も極めて盛況に営業しています。
では、なぜこのような閉店説や洋菓子店としてのイメージが生まれたのでしょうか。取材とデータ分析を進めると、主に2つの要因が浮かび上がってきました。
第1の要因は、「極めて早い完売閉店」による営業終了の早さです。アメリカ堂の営業時間は朝6時30分からですが、公式Instagram(@amerika_do1976)でもアナウンスされている通り「売り切れ次第閉店」というスタイルを採用しています。昼過ぎや夕方に訪れたユーザーがシャッターの閉まった店舗を見て「潰れてしまったのではないか」と誤認し、SNSや知恵袋で噂が拡散した経緯があります。
第2の要因は、昭和期のレトロ洋菓子店文化との混同です。店名に「堂」を冠する屋号から、高知市内のスイーツ名店やかつて存在したレトロ洋菓子店、ケーキ専門の純喫茶と記憶が結びついた古くからの住民が「ケーキ屋のアメリカ堂は今どうなっているのか」と検索するケースが見られます。現在のアメリカ堂は、地域に根ざしたベーカリーとして惣菜パンや菓子パン、本格ハード系パンに特化した営業体制を確立しています。