船橋地方卸売市場グルメの代表格として確固たる地位を築いているのが、すし処ひしの木です。多くの来訪者が目当てにするのが、看板メニューである「特選船橋市場丼」。器の上にマグロの中トロ、赤身、ウニ、イクラ、エビ、旬の白身魚や光り物など、10〜15種類に及ぶ極上ネタが美しく立体的に盛り付けられたそのビジュアルは圧巻の一言に尽きます。
同店がこれほどの支持を集める背景には、市場直結店舗ならではの構造的な強みがあります。仲卸売場から目と鼻の先にある立地を活かし、熟練の目利きで毎朝競り落とされる最高鮮度の魚介を中間マージンなしでダイレクトに仕入れることが可能です。一般的な都心の高級寿司店や海鮮専門店であれば倍以上の価格設定になりかねないクオリティのネタが、日常的に手の届く適正価格で惜しみなく提供されています。
単にネタを多く乗せるだけでなく、魚種ごとの下処理や隠し包丁、赤身の漬け加減、酢飯の温度管理に至るまで職人の技が行き届いている点も特筆すべき要素です。市場関係者の厳しい舌で鍛え上げられた本物のクオリティが、一般の食通や観光客をも虜にしています。