ネット上の掲示板やSNSでは、時折「滋賀出身の芸能人は関西色を隠したがるのではないか」「結局は京都や大阪の文化圏に飲み込まれているのでは」といった誤解や偏見が見受けられます。しかし、丹念な現場取材とタレント本人の発言を精査すると、現実は全く逆であることが分かります。
第一に、滋賀出身者は「地元をアイデンティティの核に据えているケースが極めて多い」という点です。大阪出身者が「お笑いの本場」としてのプレッシャーを背負い、京都出身者が「伝統と洗練」の看板を意識させられるのに対し、滋賀出身者は肩肘を張らない自然体の魅力を持っています。
第二に、かつて近江商人が全国で活躍した歴史が示すように、滋賀の人々には「外の世界へ果敢に飛び出し、現地に馴染みながらもしっかりと足元を固める」という気質(近江商人のバイタリティ)がDNAとして受け継がれています。東京進出後にカルチャーショックで失速することなく、着実に独自のポジションを築き上げるタレントが多いのは、まさにこの堅実さと柔軟性の賜物です。