しまむらを語るうえで外せないのが、徹底したコスト意識とローコストオペレーションです。かつて埼玉県比企郡小川町に本社を置いていた同社は、業務効率化と優秀な人材確保を目的に、2021年に埼玉県さいたま市大宮区(さいたま新都心エリア)の新本社ビルへと機能を移転しました。
近代的なガラス張りの新社屋となった現在も、創業以来の理念である「現場第一」「無駄の排除」は寸分狂わず受け継がれています。ファッションセンターしまむらの歴代社長(藤原秀次郎氏、佐久間富久氏、野中正人氏、北島常好氏など)も例外なく、自らを特別扱いせず、社用車ではなく電車通勤を好んだり、質素な社食を利用したりするエピソードが数多く残されています。
都内の高級外車ディーラーに通うような派手な経営者像とは対極に位置し、地域社会に溶け込みながら堅実な暮らしを営む姿勢こそが、歴代トップに共通する不文律と言えます。