内山昂輝が演じた『鬼滅の刃』累の衝撃|怪演の理由と演技力を徹底解剖

内山昂輝が演じた『鬼滅の刃』累の衝撃|怪演の理由と演技力を徹底解剖

話題沸騰中の 内山昂輝が演じた『鬼滅の刃』累の衝撃|怪演の理由と演技力を徹底解剖について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

ネット上の簡易的なまとめや一部の感想では、「累は途中で退場した下弦の鬼の一人に過ぎない」と過小評価されるケースが散見されます。しかし、これは物語構造上の決定的な盲点です。累というキャラクターには、作品全体を貫く極めて重要な設定と役割が与えられていました。

まず、鬼舞辻無惨との特異な関係性です。無惨は本来、鬼が徒党を組むことを「反逆の恐れがある」として厳しく禁じていました。しかし、累だけには「偽りの家族」を作って群れることを例外的に許可していました。病弱だった人間の子供時代に無惨から血を与えられ、鬼となった累の境遇に対し、無惨自身がどこか共鳴し、お気に入りの配下として特別視していたからです。

また、十二鬼月の声優陣は、下弦の鬼の解体シーン(第26話)で登場した平川大輔氏、楠大典氏、保志総一朗氏、植田佳奈氏など、主役級の超大御所がずらりと並ぶことで有名です。その口火を切り、「鬼滅の刃の敵声優は破格の豪華さである」というブランドを決定づけたのが、累役の内山昂輝氏でした。

累の存在は、炭治郎と禰豆子の「本物の家族の絆」に対するアンチテーゼとして設計されており、彼との戦いと救済を経たからこそ、その後の無限列車編や遊郭編、刀鍛冶の里編、そして無限城編へと続く精神的テーマが確立されたのです。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。