スマートフォンやPCが普及した現在、あらゆる文字が画面上で扱えると思われがちですが、難読漢字の多くは長らくデジタル環境から弾き出されてきました。いわゆる「外字」や環境依存文字の問題です。
文字コードの国際規格であるUnicodeコンソーシアムでは、東アジア各国の古文献や地域方言文字、難読人名を網羅するため、現在も「CJK統合漢字」の拡張作業を継続しています。これにより、かつては画像でしか表示できなかった「たいと」や「ビャン」のような特殊文字も、標準規格の中に正式なコードポイント(座席)が割り振られるようになりました。
情報技術が極限まで進化してもなお、人間が歴史の中で生み出してきた膨大な漢字を完全にデジタルへ落とし込む作業は終わっていません。難読漢字の探求は、現代のフォントエンジニアや言語学者にとっても最前線の課題です。