ネット掲示板やSNS、知恵袋などで三又又三の名前が挙がる際、必ずと言っていいほど話題になるのが数々の「クズエピソード」です。先輩へのたかり癖、後輩への横柄な態度、金銭感覚の麻痺など、テレビ番組のネタとして消費されてきた逸話は枚挙にいとまがありません。
しかし、現場取材で見えてくる三又又三という男の輪郭は、単なる破滅型人間とは一線を画す二面性を帯びています。
名門・仙台育英高校時代にはレスリング部の主将を務め、インターハイ出場および宮城国体優勝という輝かしい実績を持っています。体育会系社会で培われた徹底的な上下関係への理解と、極限まで肉体を追い込める規律正しさを本来は兼ね備えている人物です。かつて現場を共にした番組ディレクターは次のように証言しています。
「収録前の打ち合わせやスタッフへの挨拶は驚くほど腰が低く、台本の読み込みも完璧でした。現場で絶対に遅刻しないことでも知られていた。しかし、ひとたび大御所芸人の懐に入り込むと、持ち前の甘え上手が暴走し、金銭や利権の境界線を曖昧にしてしまう致命的な脆さがあったのです」
プライベートにおける結婚歴や妻(配偶者)の存在についても関心が高まっていますが、2026年現在に至るまで三又に公式な婚姻歴はなく、生涯独身を貫いています。「家庭を持って責任を背負う器ではない」と自虐することもありますが、家族というストッパーが存在しなかったことも、金銭面でのルーズさを加速させた間接的要因と分析されています。