外傷や体調不良がないにもかかわらず、赤ちゃんの頭のへこみや歪みが目立つ場合、多くのケースは子宮内での姿勢や出生後の「向き癖」による位置的頭蓋変形(斜頭症や短頭症など)です。生後数か月の骨は非常に柔らかいため、いつも同じ方向を向いて寝ていると、圧迫された側の後頭部が平らになり、反対側が突き出たように変形することがあります。
ただし、ごく稀に頭蓋骨のつなぎ目が通常よりも早い段階で固まってしまう「頭蓋骨縫合早期癒合症」という疾患が隠れていることがあります。この病気では脳の発達に伴って頭の形が極端に変形し、頭蓋内圧の上昇を引き起こす恐れがあります。単なる向き癖か疾患によるものかは専門医によるレントゲンやCT、3Dスキャン検査で判別できるため、左右差や変形が著しい場合は早めの相談が推奨されます。