口から白い塊の正体は?ドブ臭い膿栓の危険な自力除去と正しい予防法の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
口から出る、あるいは喉に見える白い塊のすべてが膿栓とは限りません。中には全く異なる病態であり、早急な治療を要する疾患が隠れている場合があります。代表的な鑑別対象として、唾液の通り道に石ができる「唾液腺結石(唾石症)」や、扁桃に膿が付着する「急性扁桃炎」、口腔内のカビが原因となる「口腔カンジダ症」が挙げられます。
これらを見分けるための客観的な特徴と比較データを以下の表にまとめました。
疾患・状態名発生部位・外観・硬さ悪臭・主な自覚症状編集部の見解・対処基準膿栓(臭い玉)口蓋扁桃(喉の左右奥)
白〜黄色、チーズ状〜やや硬め潰すと極めて強いドブ臭・下水臭
喉の軽度な異物感・違和感生理的現象。自力で取らず、うがい等で自然脱落を待つか耳鼻科受診。唾液腺結石(唾石症)舌下・顎下(口底や頬の内側)
灰白色〜黄色、石のように硬い臭いはほとんどない
食事時の顎下や舌下の激しい腫れ・痛み唾液管の閉塞。自然排出されない場合は摘出手術が必要。即座に耳鼻科へ。急性扁桃炎・陰窩炎扁桃全体に広がる白苔・膿汁
膜状または点状の白い付着物口臭の増加
38℃以上の高熱・激しい嚥下痛細菌・ウイルス感染症。抗生剤や消炎鎮痛剤による薬物治療が必須。口腔カンジダ症舌・頬粘膜・口蓋など広範囲
剥離可能な白い苔状(こけ状)軽微な口臭
口腔内のピリピリ感・味覚異常真菌の異常繁殖。免疫力低下時や吸入ステロイド使用者に多く、抗真菌薬を使用。
特に「舌の裏側や顎の下から硬い石のようなものが出てきた」「食事をするたびに顎が痛んで腫れる」という場合は膿栓ではなく唾液腺結石の可能性が極めて濃厚です。自己判断せず、症状の現れ方を冷静にチェックすることが肝要です。