一方、ヒロインを務める吉岡里帆の存在感も際立っている。所属事務所の移籍を経て、株式会社フラームという新たな環境へと足を踏み入れた彼女は、表現者としてさらなる覚悟と深みを増した。可憐なビジュアルの裏に秘めた芯の強さは、今回の難役に驚くほどの説得力を与えている。
本作で彼女が演じるドラマー役は、肉体的にも精神的にも極限の集中力を要求されるハードなポジションだ。手のひらにマメを作りながらドラムセットに向き合い続けた姿勢は、まさに女優としての新たな境地。株式会社フラームへの移籍を機に、彼女のキャリアは新たな黄金期へと突入したと言っても過言ではない。