夏に蚊を見かけないからといって油断していると、秋口(9月中旬〜10月)に手痛いしっぺ返しを食らうことになります。気象庁の長期予報でも残暑の長期化が指摘される中、蚊の発生サイクルそのものが秋へとシフトしています。
秋に蚊が急増・凶暴化する理由は、主に以下の3点に集約されます。
第1に、気温が蚊の最適活動域(25〜30度)に合致する点です。朝晩や初秋の心地よい気温は、人間だけでなく夏場に休止していた蚊にとっても最高の活動環境となります。
第2に、産卵に向けたラストスパートです。越冬を控えた雌の蚊は、子孫を残すために必須となるタンパク質を求めて、夏場以上に執着心を持って人間や動物の血液を狙います。
第3に、台風や秋雨による水たまりの増加です。夏の猛暑で干上がっていた側溝や植木鉢の受け皿に雨水が溜まることで、ボウフラが一斉に羽化する絶好の繁殖環境が整います。秋の蚊は吸血欲が非常に強く、刺された際の痒みや腫れが長引きやすい傾向があるため、厳重な警戒が求められます。