結論から明確にお伝えすると、ドラッグストア業界および株式会社マツキヨココカラ&カンパニーの公式事業において、「マツモトキヨミ」という名称の店舗、派生ブランド、公式キャラクターは一切存在しません。特許庁の商標登録データベースや企業IR資料を遡っても、該当する企業活動の痕跡は皆無です。
それにもかかわらず、GoogleやYahoo!の検索サジェストには定期的に「マツモトキヨミ」が浮上します。取材を進めると、この言葉が検索される背景には主に3つのルートが存在することが判明しました。
第一に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」の名称を「マツモトキヨミ」と長年思い込んでいた生活者の検索です。第二に、テレビやSNSのバラエティ番組等で「マツモトキヨミだと思って買い物をしていた」というエピソードトークを目にした視聴者による事実確認の検索。そして第三に、同姓同名の実在人物(モデル、文化人、一般の専門家など)を探す検索が、ドラッグストアの圧倒的知名度と混線しているパターンです。
つまり、「マツモトキヨミ」の正体とは、実在するドラッグストアの名称が生活者の脳内で音韻変換されて生まれた「認知的実体」であり、実在する企業サービスではないというのが揺るぎない事実です。