作中トップクラスの実力を誇った相馬光子ですが、その最期はあまりにも壮絶でした。彼女の命を奪ったのは、同じくクラスを恐怖に陥れていたもう一人の怪物、桐山和雄です。
拳銃を手にした相馬光子は、廃屋近くの林の中で桐山和雄と遭遇。卓越した射撃と身のこなしで桐山を追い詰めたかに見えましたが、感情を一切持たず防弾チョッキを身にまとっていた桐山の圧倒的な火力(イングラムM10短機関銃)の前に蜂の巣にされます。
映画版の死亡シーンにおいて、崩れ落ちた彼女が遺した最後のセリフは「私、どこで間違っちゃったのかな……」(特別篇での追加描写を含む解釈)。あるいは、無言で宙を見つめながら息絶える姿でした。奪う側に回ることでしか自分を守れなかった少女が、最後に直面した虚無と敗北。冷徹な殺人鬼が死の間際に見せた年相応の無力感は、本作における屈指のトラウマシーンであり、同時に最大の叙情詩となっています。