カフェイン過剰摂取の落とし穴として見落とされがちなのが、市販薬との危険な飲み合わせです。市販の総合感冒薬(風邪薬)や頭痛薬・鎮痛剤の多くには、鎮痛効果を助けたり眠気を抑えたりする目的で「無水カフェイン」が1回量あたり数十ミリグラム配合されています。
風邪気味のときに栄養補給として高カフェインのエナジードリンクで薬を流し込むような行為は、意図せず基準値オーバーのカフェインを一気に体内に取り込むことになり、急性中毒の引き金となります。気管支拡張薬(テオフィリンなど)や特定の抗生物質を服用している場合も、カフェインの体内分解が阻害されて血中濃度が異常に高まりやすいため、薬を服用する際は必ず水または白湯で飲むルールを徹底してください。
また、日常的に大量のカフェインを摂取している人が突然飲むのをやめると、反動としてカフェイン離脱症状に見舞われます。代表的な症状は、断飲後12〜24時間以内に始まるズキズキとした激しい頭痛、極度の疲労感、抑うつ気分、集中力の著しい低下です。これはカフェインによって収縮していた脳の血管が急激に拡張するために起こります。カフェインの摂取量を減らしたい場合は、急激に断つのではなく、デカフェ(カフェインレス)飲料を混ぜながら数週間かけて段階的に減らしていくアプローチが身体への負担を防ぐ賢明な方法です。