イラストコミュニティや専門学校の現場で受講生の実情を調査すると、「髪の毛を1本1本細かく描き込みすぎて、全体で見るとボサボサに見える」という相談が全体の約7割を占めています。
熟練のアニメーターや商業イラストレーターのデジタル作画メイキングを観察すると、下書きから線画の段階では「驚くほど線の本数が少ない」という事実に気づかされます。外側の輪郭線(アウトライン)で大きな面を捉え、内側のディテール線は最小限にとどめるのが現代イラストのスタンダードです。
線の数を増やすことで繊細さを出そうとするアプローチは、かえって視覚的なノイズを生み出します。まずは「大きな塊(シルエット)」として捉え、毛先の重なりやハイライトの段階で繊細さを演出するのが、短時間でクオリティを引き上げる初心者向けイラスト上達法の決定打です。