カルチャーシーンや芸能界においても、タトゥーの除去を公表する著名人が後を絶ちません。報道各社のインタビューやYouTubeの密着ドキュメンタリー、自著の手記などで語られる彼らの言葉からは、表舞台に立つ者ならではの葛藤と、ひとりの人間としての生活実感が生々しく浮かび上がります。
かつてパートナーとお揃いで刻んだイニシャルや、若き日の反逆精神を象徴するレター(文字)タトゥーを消したあるタレントは、公の場の特番インタビューで「子どもと一緒に堂々と市民プールに行けない後ろめたさや、学校行事で周囲に気を遣わせる生活に終止符を打ちたかった」と告白しました。また、別のアーティストは「かつては自分を強く見せるために必要だった柄が、精神的に自立した現在の自分には不要になった。隠すための服選びに人生のエネルギーを奪われるのが耐えられなかった」と明言しています。
ネット上の反応を検証すると、過去には「自分で入れたのに身勝手だ」「後悔するくらいなら最初から入れるな」といった批判的な声が目立ちました。しかし近年では、「痛みに耐えて過去と向き合う姿勢は潔い」「親としての責任を果たそうとする決断を支持する」といった共感的な声が多数派を占めるようになっています。除去完了後の現在の様子を発信する著名人の表情には、一様に「肩の荷が下りた」ような晴れやかさと、自らの過去を消化し終えた落ち着きが見受けられます。