ピクシブ株式会社が運営するpixivや、海外ユーザーも巻き込むPinterestにおいて、数千・数万のブックマークを獲得する作品には明確な共通項がある。それは、サムネイルサイズでも一瞬で認識できる「シルエットの強度」だ。
優れたキャラクターデザインは、色をすべて黒で塗りつぶしたとしても、誰がどのようなポーズをとっているかが瞬時に判別できる。跳ねた毛先、首の傾げ方、タバコの煙の軌跡、襟元の開き具合。白黒イケメンを描く際は、細部の描き込みに走る前に、まず全体のシルエットが美しいリズムを刻んでいるかを客観的に精査しなければならない。
SNSのアルゴリズムを味方につけるには、視線誘導の徹底が不可欠だ。黒ベタの重なりで見る者の視線を外側から中央へ、そして最終的にキャラクターの「瞳」へと導くジグザグの動線を作る。この視覚誘導が完璧に機能したとき、閲覧者は無意識のうちに作品保存ボタンへと指を伸ばすことになる。