今年の九州産地の収穫期は、決して平坦な道のりではなかった。暖冬と春先の寒の戻りという寒暖差に翻弄されながらも、農家たちは土壌センサーとAIによる水分管理技術をフル活用。結果として、水分をしっかり溜め込みつつも、身が引き締まった極上の出来栄えとなった。
長崎県の生産者は自信をのぞかせる。「今年の皮の薄さは格別。手で軽くこするだけでむけるほど繊細で、加熱したときの香ばしさはここ数年で一番かもしれない」。収穫から一度も貯蔵されず、採れたての状態で出荷されるからこそ、水分量は80%近くに達する。一口かじれば、瑞々しい甘みが口いっぱいに広がる。