インターネット上で流布しているパーマケア情報の中には、毛髪科学的に誤解を招きやすい言説がいくつか存在します。
代表的な誤解が「ノンシリコンシャンプーならパーマが絶対に長持ちする」という言説です。シリコン(ジメチコン等)自体は毛髪表面の摩擦を減らし、キューティクルを保護する安全なコーティング剤です。過剰な蓄積はカールの軽やかさを損ねる場合がありますが、極端なハイダメージ毛に対して完全なノンシリコン処方を用いると、洗髪時の摩擦によってキューティクルが剥離し、かえってウェーブの崩壊を招く危険性があります。
また、「オイルを大量につけて乾かせばパーマは保護される」という認識も注意が必要です。過度な油分は自重でカールを伸ばしてしまうため、パーマヘアには水分と油分がバランスよく配合されたエマルジョン(乳液タイプ)やフォーム状のアウトバストリートメントが適しています。