UTAの表現力を語る上で欠かせないのが、2018年に他界した祖母・樹木希林の存在だ。日本映画界に唯一無二の足跡を残した女優であり、哲学的とも言える独自の生き方を貫いた彼女の教えは、孫であるUTAの胸深く刻まれている。
過剰に飾らず、自分自身のありのままを受け入れる「自然体」の姿勢。樹木希林が残した「物事を面白がる」という視点は、彼がランウェイやカメラの前に立つ際のマインドセットとして脈々と息づいている。偉大な祖母の影を追うのではなく、その精神的遺産を自分なりのフィルターを通して現代のファッションやアートへと昇華させている点に、彼の真の強さがある。