このブームを牽引しているのは、意外にも20代から30代前半の若者たちだ。ファストフードや大衆居酒屋で育った若い世代にとって、大皿から少しずつ色とりどりの料理を選ぶスタイルは新鮮そのもの。「映え」を狙った派手なメニューではなく、身体に染み渡るような滋味深さに価値を見出す若者が増えている。
店側も進歩している。伝統的な京料理の技法を守りつつ、アボカドやスパイス、チーズなどを大胆に取り入れた「ネオおばんざい」を提供する店舗が登場。重すぎず、軽すぎない。SNSのフィードを埋め尽くすド派手なグルメとは一線を画す、等身大の贅沢がそこにある。