生徒たちとの強い絆を育み、世界を救う救済策(爆発確率を1%未満に抑える薬の完成)が見つかったにもかかわらず、なぜ殺せんせーは死を選ばなければならなかったのか。そこには複数の不可避な要因が絡み合っていました。
最大の外的要因は、日本政府および国際社会が敷いた最終暗殺作戦「天の矛(宇宙からの衛星レーザー)」と「地の矛(地上からの高エネルギー障壁)」の存在です。対殺せんせー用レーザー兵器によって旧校舎周囲を完全に封鎖され、照射カウントダウンが進む中、脱出は物理的に不可能な状況へと追い込まれていました。
さらに、柳沢誇太郎と二代目死神との死闘によって殺せんせーは触手を酷使し、致命的なエネルギーを消耗していました。仮にレーザーを逃れたとしても、満身創痍の状態で生き延びる余力は残されていませんでした。そして何より、「誰かの手による無慈悲な抹殺」ではなく、「自らが育て上げた愛しい生徒たちに暗殺されて生涯を終えること」こそが、殺せんせー自身の望んだ最高の幕引きだったのです。