霊王宮の戦いにおいて、ユーハバッハの親衛隊リーダーであるリジェ・バロは、万物を等しく貫く「万物貫通(ジ・エグザシス)」の力により、あらゆる物理攻撃と鬼道を無力化しました。京楽が繰り出す始解の童遊びすらも貫通され、逃げ場を失った局面に立たされます。
京楽がこの極限状態で卍解を選択した理由は明確です。リジェの「防御不可能な攻撃」を逆手に取り、躊躇疵分合で受けた傷をそのまま敵の肉体に転写することしか活路が存在しなかったためです。京楽は自身の命をチップにして賭けに出ました。
『BLEACH 千年血戦篇』作中でも描かれた通り、花天狂骨枯松心中を発動した瞬間、周囲一帯の空気が黒く冷え込み、遠く離れた一護やナックルヴァールですら戦慄を覚える異様な霊圧が漂いました。リジェを精神的にも肉体的にも限界まで追い詰め、〆の段で一度は頭部を吹き飛ばすことに成功した場面は、護廷十三隊総隊長としての凄みを見せつけた瞬間でした。