彼女のキャリアの原点を語る上で外せないのが、1981年に公開された大森一樹監督の映画『風の歌を聴け』である。村上春樹の金字塔的デビュー小説を実写化したこの作品で、透明感あふれる演技を披露し、一躍注目を浴びた。映画ファンや文芸ファンの間で語り継がれる名作において、その瑞々しい存在感は今なお鮮烈な光を放っている。
翌1982年には「オリオン座の彼方」で歌手デビューを果たし、本格的に80年代アイドルの仲間入りを遂げた。キャッチーでありながらどこか切なさを秘めた楽曲群は、現在の昭和歌謡再評価ブームの中でも海外や若い世代から熱狂的な支持を集めている。透明感のある歌声と楽曲の高いクオリティは、当時のポップスシーンにおいても際立った輝きを放っていた。